誰かの役に立つための提案

こんにちは。企画課の高橋です。

新潟でも、そろそろ梅雨明けを感じさせる天気です。数日前、帰宅途中に前が霞むぐらいの豪雨に見舞われ、全身びっっっしょびしょになりました。着替えて用事で再度家を出たらめちゃくちゃ晴れてて、思わず1人で「いやいやいや、うそだろ!!!!」と叫んでしまいました。あれは降り納めだったんでしょうかね…。

さっぱり洗い流されたところで、今日は、私がプライベートで経験した2つの出来事から、ちょっとだけ自分の仕事に対して感じたことを話してみたいと思います。

美容室でのプチ提案

先日、久しぶりに美容室に行きいつも通りのメニューをお願いしたのですが、私の髪型を見ていつものの美容師さんが「いつものと違って、癖に効くトリートメントがある」とおすすめしてくれました。

その日は急遽空き時間に予約をねじ込んだので、色々な用事を済ませた合間に立ち寄る形でした。いつもは美容室に行くためだけに支度して伺っていたので、一応それなりに整ってたんですよね。ある意味、普段の生活のスタイルがそのまま見られたのは初めてだったかもしれません。

いつもと違う様子を観察した上で、いつもであれば出ない選択肢を咄嗟の判断で提案してくれました。くせ毛が悩みの私は切るかパーマをかけるかしかないと思い込んでいたので「その手段もあるのか!」と思い切って依頼。

傍から見ると正直大きな違いはない気がしますが(笑)、本人としては毎日の手入れがしやすくなったし気分もよくなったので、やってよかったなと感じています。

歯医者でのプチ提案

お次は歯です。ここ1年ほど、歯の定期検診に行っています。毎回、歯のクリーニングやメンテナンスをしてもらう中で、歯を食いしばっていることを指摘されました。自分では全く自覚がなかったのですが、歯を食いしばっている人特有の骨の出方や歯の削れ方をしているとのこと。

お話いただいたときは、ショックを受けつつ一体どうすれば…と思考停止してしまったのですが、色々と質問をされ、「今のレベルであれば普段の生活でいくつか意識して気をつければ、まずは様子見でOK」「気になるなら、就寝用のマウスピースを作れるので相談してほしい」とのアドバイスをいただいたのでした。

自分の抱えるものがどのぐらいのレベルなのか、かつ次はどうすればいいかわかったので、ほっとしたと同時に、その後の生活では自然と歯に意識がいくようになったのと、思ったより食いしばっている自覚も出てきました。マウスピース、やっぱいるかなぁ…。

ちなみに全くの余談ですが、なぜか年に2~3回ぐらい、歯が全部ボロボロ抜け落ちる夢を見ます。めちゃくちゃ寝起き悪いのですが、あれは食いしばってたのだろうか…。

「提案」って、結局何なんだろう

一体何を聞かされてるんだ感がありますが、こんなことでも(?)、ふと、自分の仕事の基本に立ち返るきっかけになりました。

こういった「ちょっとした提案」は、その道のプロなら当たり前なのかもしれませんが、自覚がなかったり素人だったりすると、そもそも問題だと思わなければ他に方法がないと思ってしまうと思うんです。いわば、プロの提案によって、普段気づかなかった課題や新たな可能性を見つけることができるわけです。

企画ディレクターも同じで、クライアントが気づいていないかもしれない課題やそれに対する解決策に気づき、かつ、それをわかりやすく伝えることが大切だと思っています。

シアンスにご相談いただくご担当者様は、Webサイト専任の担当者であることはまずなく、主要業務と兼任されて限りある知識や経験から奮闘されている方がほとんどです。本音を言えば、自分だったら多分文字通り頭を抱えます。そんな中でも、創意工夫して依頼内容をまとめ、相談くださるわけです。

それを受けつつ、プロの観点から検討しつつ「何をどうご提案すると伝わるだろうか」ということは、新人の頃から今現在も頭を悩ませていることの一つだったりします。一方で、普段のコミュニケーションの中からちょっとした課題に気づいて提案し、それでお役に立てたときは、密かに嬉しいなと感じてきました。

ここ1年は、勤務時間等の都合で、以前よりも直接的なコミュニケーションやご提案の機会は減りました。言い訳にはなりませんが、どうしても、仕事の向こう側にいる人や組織への視点が疎かになってしまうなと、反省する日々です。数少ないそういった機会の中でも、できる限り誠心誠意を尽くせればなと思っています。(本当、言うは易しなんですけどね…)

結局、誰かのために何かをしてそれで役立てたときって、人間嬉しいんですよね。それがちゃんと「仕事」として役に立つという意識は大切にしたいと思います。