こんにちは。企画課の田口です。
昨年度からコンテンツディレクターという肩書きで仕事をしていることもあり、情報収集の守備範囲はちょっと広めに取っておいた方が良いかなと考えています。
ということで、ここ昨年度に読んだ本の中から、仕事とは直接関係がないものの、なんだか仕事にも役立っているような気がする本をいくつかご紹介します。
本の紹介
テクニウム―テクノロジーはどこへ向かうのか?
テクノロジーは発明家個人の偶然のひらめきによって進化するのではなく、テクノロジーそのものが必然性を持って同時多発的に進化するものだということを、歴史の事実も踏まえて考察した本。まるで生物のように進化を続ける「テクニウム」。読んだあと、テクノロジーとの向き合い方が少し変わった気がします。
NETFLIX コンテンツ帝国の野望
NETFLIXの創業から、コンテンツ界の王者に上り詰めるまでの物語。DVDを傷付けずに早く安く配送する方法はないか、一人ひとりの好みを正確に割り出すにはどうすればいいか、もっと効率よく顧客が求めるコンテンツを生み出す方法はないか―。そんな試行錯誤の連続の末に、定額の動画配信サービスは世界を席巻しました。
フェイスブックの失墜
フェイクニュースの拡散やヘイトの助長などにより、アメリカ大統領選挙やロヒンギャ迫害にも大きな影響を及ぼし、批判を浴びたFacebook。関係者の証言をもとに、その内幕を探るレポートです。SNSや巨大テック企業に働く力学を知るとともに、企業が「理念」を持つことの大切さもあらためて感じました。
コンテナ物語―世界を変えたのは「箱」の発明だった
船に載せるコンテナの形状やサイズを規格統一することで、世界がここまでドラスティックに変わってしまうのかと驚きました。コンテナが統一されていなければ、今日の東アジアの躍進もありません。ここ新潟にもコンテナターミナルがあり、関係するクライアントもいらっしゃるので、業界を知るうえでも役立つ1冊でした。
さいごに
上記の4冊は、新潟市の図書館で借りて読みました。一方、最新のウェブ技術やデジタルマーケティングに関する本は、書店などで新刊を手に入れる必要があります。速報性はウェブには敵いませんが、ものごとを深く理解したり、体系的な知識をひととおり身につけるには、本を一冊読むのが近道になることも多いと思います。(ちなみにシアンスでは、仕事に必要な本を会社で購入してシェアしています。)
幸いにも、シアンスのオフィスの徒歩圏内には、紀伊國屋書店、ジュンク堂書店、蔦屋書店、ほんぽーと中央図書館などがあり、リアルな本へのアクセスは良好です。これからも、仕事帰りに書店や図書館にふらっと寄って、幅広い知識に触れる機会を持っておきたいと思います。